日記1794

さくレット、終了!

いやー良いもの読んだわ よくある学園モノみたいにテンプレをなぞるんじゃなくて、ゼロから物語を組み上げてるのが凄いわね それ故幾らでも伏線が張れる張れる メリッサルートや所長ルートでは所謂爽快感ってやつを感じてしまった

 

例によって気に入ったセリフを引いてみると

 

「所長は・・・今のお仕事が、嫌になることはないんですか?」
「──ん? 怪我をするから・・・という意味か?」
「はい。それに・・・今日だって消耗こそしましたけど、ランドルフ君の一件は一歩も進んでない」
文字通り、無駄足。振出しに戻ってしまった状態だ。残るのは俺たちへの徒労であって──虚しさを覚えても仕方ない気がする。
「──それは違うな、司」
「え・・・」
「確かにランドルフを山に返すことは叶わなかったが、少なくとも今日の方法では不可能ということは判った。それは決して無駄ではない。次は車を使うなり、狼の仲間を探すなり──まだ残された方法はある。重大な進歩だ」
無駄ではない──その言葉を誇るように。所長は、満足げな笑顔でそう言った。
「真実を求めるなら、それ以外の可能性を削ぎ落さなくてはならない。どんな苦労を払ってもな。司──おまえは聡明だから、一歩で真実に辿り着けることも多い。だが、時には回り道というのも必要なんじゃないかな」

 

以上、蓮ルートから引用

真実以外の可能性を削ぎ落とす…ね これって正に希望だと思う 手元にある玄田有史先生の『希望のつくり方』って本によると、希望とは、a wish for something to come true by actionなんだという 無駄に見えることでも、何かを実現する為の一つの行動なのであって、行動の結果から目を逸らさなければ確かに何かに近付ける そういうことなんじゃないかなと

そういう意味ではさくレットは希望に満ちたゲームだったと言える 困難な依頼を受けて手こずることはあっても、行動することと考えることはやめない それが探偵ってものなのかもしれないけど、そういうのって何だかとても良いなって思うわ 憧れる

 

気に入ったキャラクターは、メインヒロイン達を差し置いて案外マイかも知れない 職業婦人としての自覚と活力に惹かれる きっと就職を目前に控えた今の俺の心情を反映してるんだろうなw 活力、大事だね

 

2020/11/16(月)の日記